早めに受診したほうが良いケース

血圧が高いと指摘されても、基本的にはしばらく家庭での血圧を測定し、その結果を踏まえて医療機関を受診するのがベストです。しかし、できるだけ早く受診したほうが良いケースも時々あります。以下に該当する場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします

①血圧の値が極端に高い場合
上の血圧(収縮期血圧)が170以上、下の血圧(拡張期血圧)が110以上というような、血圧の値が極端に高い場合。自宅で測定しても同様に高い場合は早めに受診しましょう。自宅で測定したら正常範囲だった場合は、何らかの理由で一時的に上がっていた可能性があるので、しばらく家庭血圧を測定してからの判断で良いでしょう。

②高血圧以外の持病を持っている場合
糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)などの生活習慣病で治療を受けている場合。心臓の慢性疾患がある場合(心不全、心臓弁膜症、心肥大、狭心症、その他)。腎臓の慢性疾患がある場合。脳梗塞や脳出血を起こしたことがある場合。脳動脈瘤、大動脈瘤、眼底の病気を指摘されている場合。このようなときは血圧について主治医へ相談しましょう。こうした合併症のある場合、早期に高血圧の治療を始める場合があります。例えば、腎臓の病気は高血圧を長期間放置していると、腎臓の機能が急激に低下してしまう事があります。

③症状がある場合
血圧の値だけでなく、下記のような症状を伴う場合は要注意です。
・頭痛がする
・目の調子がおかしい
・動悸や息切れがある
・疲れやすい
・手が震えたり、下痢が続いたりする
こうした自覚症状がある場合は、早めに受診しましょう。高血圧だけではなく、思わぬ病気が合併している可能性があります。

これらに当てはまる場合、かかりつけ医があればそちらで相談してください。ないときは、内科の外来を受診しましょう。頭痛のある場合は脳外科、目の症状がある場合は眼科も受診しておくと良いと思います。いずれにしても、自宅での血圧がどうだったかを聞かれる事があるので、家庭血圧の測定は始めておいた方が良いでしょう

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