新型コロナウイルス「マスクはいるのか?いらないのか?」

医療雑談

新型コロナウイルスの予防で、マスクは効果がないってニュースで言っていました。マスクはしても意味がないんでしょうか。

ちょっとマスクで大騒ぎしすぎな感じもしますね。マスクさえすれば大丈夫ということはありませんが、無意味ではないと思いますよ。

新型コロナウイルスのニュースは連日のように引きも切らないですね。多くの日本人にとっての関心事は、国内で感染拡大が起こるかどうかだと思います。残念ながら、その可能性はかなり高くなっていると思われます。潜伏期間などを考えると、この先の2週間ほどが拡大封じ込めの勝負になると思われます。ここで失敗すると、国内も中国のような状況になってしまうかもしれません。

ところで、マスクの不足が深刻で品薄状態が続いているようです。コロナウイルスばかりでなく花粉症の時期にも入ってきましたので、供給が追いつかない状況です。また、「足りなくなる前に買っておこう」という心理も働いているのでしょう。東日本大地震のときのガソリン不足の騒動を彷彿とさせます。メルカリという個人売買のアプリを見ると、買い占めて高額で転売していると思われる出品がたくさんありました。ちょっと浅ましいですね。しかし、どうしても必要な方もいるのでしょう、けっこう売れていました。その一方で、専門家やWHOなどから「マスクをしても新型コロナウイルスの感染は防止できない」というような発言も続いています。本当のところマスクは要るのか要らないのか、混乱している方も多いのではないでしょうか。

あくまで個人的な見解ですが、末端の一医師の意見としては「マスクはしないよりも、した方が間違いなく良い」です。

マスクの効果に否定的な意見を見ると、一般的に使われているマスク(サージカルマスク)ではウイルスの侵入を防げない、特殊なマスク(N95マスク)でないと感染を防止できないと言っています。確かにそれは事実です。ですが、サージカルマスクを付けていることが無意味かというと、そんな事はありません。これだけマスク不足がニュースになっている状況ですので、マスク使用を推奨したら騒ぎに火を付けることになりかねません。そこで、沈静化する目的でこのような意見を出しているのではないかと思います。では、なぜマスクはした方が良いのか、さらに感染防止にはどんな注意が必要なのかを解説していきます。

極論から言うと、感染を広げない最善の方法は他人に近づかない、他人の触れたものに触らないという事です。今回の騒動が収まるまでの間、できるだけ外出をしないで引きこもった生活をしていれば、感染する危険は少ないでしょう。しかし、現実はそうもいかない方が多いと思います。朝夕に満員電車に乗らなくてはならない方もいるでしょう。テレビでは「2メートル離れれば大丈夫」なんて言っていましたが、満員電車では2cm離れるのも至難の業です。こんな状況では感染は避けようがなく運任せにするしかないのでしょうか。正直なところ、運任せの部分は否定できませんが、自分で感染の可能性を下げる事は可能ですので、今後の状況によっては実践されることをお勧めします。

まずはウイルスの侵入してくるルートを知ることが大切です。もしウイルスが手や顔の皮膚に付着しても、通常は感染しません。正常な皮膚はバリアーの働きがあるので、ウイルスは体内へ侵入できないからです。ウイルスは皮膚ではなく粘膜から侵入してくるのです。粘膜とは目、鼻の中、口の中などにありますが、この部分はバリアーの機能が弱いので、ウイルスが侵入できます。ですので、こうした部分にウイルスを含んだ飛沫が付着しないようにすれば、感染を防止することができます。マスクを使用することで鼻腔と口の粘膜はある程度ガードできます。マスクの予防効果を疑問視する意見では、「細かい粒子はマスクを通過してしまうので効果がない」との事です。しかし、逆に言うと大きい粒子は通過しません。もし目の前で咳をされても、粒子の大きい飛沫はマスクの生地を通過せず、マスクの表面に付着します。非常に細かい粒子は、マスクの生地を通過したり、横の隙間から侵入してきますので100%の予防効果はありませんが、無いよりマシであることは間違いありません。特に、満員電車のように人が密集した環境では効果が大きいと思います。また、飛沫が直接に粘膜へ付着しなくても、ウイルスの付いた手で鼻や口を触ると感染しますので、マスクをしていることで触らないようになる事も期待できます。一方で、マスクの取り扱いにも注意が必要です。マスクの外側にはウイルスが付着しているかもしれませんので不潔の扱いです。逆に内側は清潔を保つ必要がありますので、汚れた指で触らないように注意しましょう

ちなみに、マスクにはもう一つの大切な役割があります。それは感染を広げないという効果です。新型コロナウイルスは、感染直後の発症前であったり不顕性感染(感染しても症状が出ない)の場合でも、感染者はウイルスを出していると言われています。マスクを着用していることで、自分が感染に気づく前に周囲の人にうつしてしまうという危険を防止できるのです。ありえない話ですが、世界中の人が2週間マスクを着用したら、新型コロナウイルスは簡単に制圧できるのではないかと思います。

感染ルートを考える上で、盲点になりやすいのが目です。目も粘膜でできていますのでウイルスの侵入ルートになりえます。ゴーグルをするのがおそらく最強ですが、そこまで行かなくてもメガネを掛けることで目を守る効果は期待できます。飛沫から防護する訳ですから、より大きい眼鏡のほうが効果的でしょう。花粉症用のメガネは横の隙間を少なくしている物があり、より効果があるのではないかと思います。花粉症の時期ですので、このようなメガネを使っていても大袈裟な人とは思われないでしょう。もう一つ、最後に強調しておきたい事があります。それは、多くの感染症は手からうつっているという事実です。ウイルスを含んだ飛沫に手を触れて、その手で顔を触ったり食べ物を触ったりすることでウイルスを体内に入れてしまうのです。マメに手洗いをする、外出中は顔に手をやらない、手すりやドアノブなどなるべく掴まない、こうした注意も大切です。

今回のパンデミック(感染拡大)が少しでも早く終息することを切に願いますが、まだしばらくは続きそうです。早くマスクの供給体制が整うと良いのですが、いったい何時になるやら。しばらくはマスク狂想曲が続きそうですが、必要な人の手元に、必要な数が届くよう、こんな時こそ譲り合いの心が大切だと思います。上でマスクの使用を推奨しましたが、マスクの無駄遣いはやめましょう。人混みに出る時、不特定多数の人と接触する時はできるだけマスクの使用をお勧めします。外出する際でも、人にあまり接触しないのであれば、現時点ではそれほど神経質になる必要はなさそうです。もちろん、一人でいる時には…要らないですね。

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